日本コンベンション研究会

 

第9回MICEフューチャーセッション 緊急Zoom会議

第9回MICEフューチャーセッション

開催日:6月4日(木)20:00〜
テーマ:「ニューヨークの今 現地からのメッセージ」
講 師:元JNTOニューヨーク駐在 茂木ホール美紀 氏

9回目となるMICEフューチャーセッション 緊急Zoom会議には、61名の方にご参加いただきました。
今回は、世界の注目を集めるニューヨークから、元JNTOニューヨーク駐在 茂木ホール美紀 氏にライブでご参加いただき、コロナ禍のニューヨークの状況、そして、現在のご専門の不動産の視点からワークスペースと働き方についてお話をいただきました。

ニューヨークの現状
ニューヨーク市の状況については、2日時点で感染死者数が17千人弱に及び、特に地下鉄、バス、警察官など公共で働く方の死者数が多く、市民社会にコロナへの恐怖が深く刷り込まれている様子を伺いました。また、外出制限が3月12日からはじまり、この3ヶ月に及ぶ外出制限は、ニューヨークの象徴としていたエンターテイメントに関わるシアター、レストラン、バーが営業停止に至り、ニューヨーカーの精神的なダメージは大きく、不安が募っているとのことでした。来週から自粛制限が次のステップに移行し、一部の工場等で営業再開がされていくとのことでした。ただし、学校は8月までクローズ、レストランなど飲食店の再開は未定と、経済活動の本格的な再開にはまだ時間を要しそうです。
コンベンションに関しては、ニューヨークを代表する施設ジャヴィッツセンターは、コロナ禍では臨時病院として活用されており、先週最後の患者が施設を離れ、コンベンション施設に復帰する準備に入っているとのことでした。実際のMICEの開催は、2020年は難しいとの見通しで、アフターコロナのMICE運営については、コロナ以前はベビーブーマー、X世代など、世代ごとにバーチャルミーティングへの抵抗があったが、いざコロナ禍で導入してみるとどの世代にも抵抗がなくなっており、バーチャルミーティングがより浸透するとの示唆もいただきました。

ワークスペースと働き方の最新トレンド
ワークスペースと働き方の最新トレンドについては、オフィスは、ソーシャルディスタンシングの確保、洗浄・消毒の規定などオフィスビルや会社が求められることを詳細にご紹介いただきました。テクノロジーとしても、3密を可視化したり、触らずドアをあけたりとオフィスに纏わる新しいテクノロジーも産まれているようです。
働き方にはついては、リモートワークが常態化するとオフィスの役割、持つべき機能が一変するとのことでした。ここ数年は、都心のアクセスのいい場所にオフィスを借りて、フリーアドレスで社員同士がインタラクティブに交わることでイノベーションを高めながら優秀な人材を獲得するというモデルから、新常態では、オフィスは小さく、分散した拠点に設置され、本社はブランドの発信のショールーム的な要素を高め、カンファレンスや対外的なミーティングに活用されるというものでした。
今までとは全く風景が違うオフィスのあり方で、未来がくると、企業の本社運営は、MICE企業が運営する時代になるかもしれません。

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